2017年10月3日

購書日記(8)

定休日。昨晩からの雨はあがって曇空。割と早く起きて神保町へ。古書会館で用事を済ませて東京堂書店に行くと、入ってすぐのところで北村太郎のささやかなフェアをしていた。詩集『港の人』新装新版の刊行にあわせて、ということらしい。ここでは『北村太郎を探して』(北冬舎)を購入。2004年に出ていた本で、まだ読んだことがなかった。装丁が微妙だが仕方ない。澤口書店では映画評論家で詩人の飯島正が亡き妻のために編んだ遺稿歌集、飯島志寿子『雪雪と』を見つけて買う。私家版だが製作は新潮社とある。可憐な装丁は田中美子。映画を観ようと新宿に行くと、ちょうどその映画を見てきたところだというS書店のNさんにばったり出くわす。世間話などして、映画までの時間つぶしのつもりでBOOK UNIONへ。ここで前々から欲しいと思っていた臼田捷治編著『書影の森――筑摩書房の装幀1940-2014』(みずのわ出版)を見つけて、値段に少し怯みつつ思いきって買う。ひさびさに古本にときめきまくった一日。最近の読書のことも。ヘミングウェイの『日はまた昇る』(新潮文庫)と長谷正人の『ヴァナキュラー・モダニズムとしての映像文化』(東京大学出版会)をそれぞれ時間をかけて読んだ。後者、長谷正人ならではの書きつつ考え、考えつつ書く、実感と偶然の発見や気づきに満ちた文章に身もだえる。抜群に面白い。トドロフの『文学が脅かされている』(法政大学出版局)を読みはじめたところ。これも面白い。

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