2017年11月7日

購書日記(9)

定休日。遅く起きて、ゆっくりと仕度をして店へ。事務仕事、振り込みなどを済ませる。ツヴェタン・トドロフの『文学が脅かされている』から表題の評論を読み終え。「文学の自律性」という形式主義や構造主義の価値観に対する疑いに貫かれた文章。引用されていたジョルジュ・サンドがフローベールに宛てた手紙の「ニュアンスこそ芸術の目的なのです」という一節に惹きつけられる。「ニュアンス」という言葉が語源的に「天候」という言葉に近いのだと、あるひとが教えてくれたのを思い出した。妻と待ち合わせていた国立に早く着き、みちくさ書店で文庫を二冊買う。三好達治訳のフランシス・ジャム『夜の歌』(新潮文庫)が殊更うれしい。100円だった。妻と合流してオープンしたばかりのMuseum Shop Tでヘミングウェイを、増田書店でフーコーを、帰りがけにpaper wallでツェランを、と勢いがついたように買ってしまう。まぁ、たまにはよいのでは。

0 件のコメント: